「さいきん子供の肩こりが急増している」というニュースをよく耳にするようになりました。
すでに子育てを終えた世代の方たちには少し信じがたい話かもしれませんが、ちょうど小中学生くらいの子供のご両親なら「うんうん」とうなずいているのではないでしょうか。
原因は今や子供にまで普及しているスマホやタブレット、朝起きたら寝るまで手放せない子供もたくさんいますよね。
そして運動不足も肩こりと無関係ではなさそうです。
子供の遊びといえばスマホやゲーム機が中心で、外で体を動かす遊びはずいぶん減ってしまいましたよね。
みなさんの時代とは子供を取り巻く環境が大きく変わり、肩こりも今や国民共通の悩みといっても過言ではありません。
そんな肩こりが低年齢化するにつれて今若い世代でも広がっているのが「磁気ネックレス」。
有名なプロゴルファーや野球選手に憧れて小学生の間でも少しずつ人気が高まっています。
するとみなさんの中にはこんな不安を抱えている人もいるのではないでしょうか。
・成長期の子供に磁気ネックレスって悪影響はないの?
・そもそも磁気ネックレスって本当に効果があるの?
そこで本記事では子供が磁気ネックレスをつけても大丈夫なのか、その効果や注意点も合わせてわかりやすくお伝えしていくので、「まさにうちの子供のことだ」と思った人にはぜひ読んでいただきたいです。
1.子供でも磁気ネックレスをつけて良い
まず効能効果より一番に気になるのが「子供が使っても問題ないのか」という疑問ではないでしょうか。
結論からいうと磁気が子供の成長に悪影響を与える心配はほとんどありません。
磁気ネックレスのメーカー各社のHPでも子供の使用に関するQ&Aが掲載されていますが、問題ないというのがメーカーの見解です。
いくつかご紹介しましょう。
①コラントッテ
「ご使用いただいても問題はございません。万が一、製品より磁石がはずれた場合、小児や児童(12歳以下)及び監督を必要とする方が誤って磁石を飲む可能性がございます。」
※引用:コラントッテ公式ページ
②ファイテン
「誤った使用方法をしなければ特に問題はありませんが、使用方法などは保護者の方が適切な指導をしてください。」
※引用:ファイテン公式ページ
③ザオラル
「ザオラルの発する特殊周波数が人体や精密機器に与える影響については、様々な実験において無害との結論が出ていますので安心してご使用頂けます。」
※引用:ザオラル公式ページ
各メーカーの回答によると、磁気自体の影響は心配ないけれど使い方には保護者の方が気を付けてくださいとのことです。
ではどんな危険性があるのかというと
・外れた磁石を誤って飲みこんでしまう。
・ネックレスが引っ掛かり、ケガや窒息してしまう。
などが考えられますが、まず磁石自体が埋め込み式なのでよほど激しく損傷・劣化しない限り外れる心配は少ないです。
また小学生以上の子供なら誤って飲み込む危険性も考えにくいのではないでしょうか。
そしてネックレスが引っかかる可能性もゼロではありませんが、子供の首の太さに合わせた適切なサイズを選んであげると事故につながるリスクを抑えることができますよね。
ほとんどのモデルがそうですが、ネックレスの接続部分がマグネット式のものを選ぶと、ある程度の力が加われば外れるのでより安心だと思います。
子供よりもむしろメーカーが注意を促しているのが以下に当てはまる人です。
・ペースメーカーや医療用ステントを使用している人
・妊娠初期や出産直後の人
磁気ネックレスはしっかりと安全性を検査したうえで商品化されています。
子供でも健康上の問題はないと考えていいでしょう。
むしろ子供の健康を不安視されるのであれば、肩こりの原因になっているスマホの使い過ぎや電磁波に気を付けるべきではないかと思います。
2.磁気ネックレスにはどのような効果あるのか?
さて、磁気ネックレスは子供でも安心してつけられることがわかったところで、いったいどんな効果があるのでしょうか。
いくつかポイントをあげてみました。
肩こりに効果がある
長時間スマホやゲーム機の画面を見たり、勉強する姿勢が悪いと起こりやすい肩こりや首こり。
また重たいランドセルも子供にとっては肩に大きな負担がかかります。
ご両親が日頃からチェックしてあげたいところですが、即効性を期待するなら磁気ネックレスが効果的です。
姿勢は意識してもすぐに改善するのが難しいですし、大人のようにマッサージで強い力を加えることはあまりおすすめできません。
しかし筋肉が比較的柔らかいので、大人よりも磁気刺激を与えてあげると効果を実感するのは早そうです。
磁気の効果については思い込みによるプラシーボ効果もあるかもしれません。
ですが厚生労働省からしっかりと医療認可を受けた磁気アイテムは「装着部位の血行を改善し、コリをほぐす」効果については謳っても良いとされています。
磁気ネックレスが広く受け入れられているのは宣伝だけでなく、ちゃんと国からのお墨付きがあるからなんですね。
冷え性に効果がある
様々な原因で冷え性に悩む子供も年々増加しているようです。
・学校の教室や廊下が寒い
・冬でも薄着や裸足で過ごしている
・運動する機会が少ない
・勉強や人間関係のストレス
昔の子供と大きく違うのは運動不足でしょうか。
人は筋肉(特にふくらはぎ)を動かすことで血液の流れを良くしているので、運動しないと血行は悪くなります。
また緊張やストレスも血管が収縮する原因の1つです。
血液の流れが悪くなると手足の先だけでなく、体温の低下につながるので慢性的な冷え性を引き起こしてしまいます。
磁気ネックレスは血液の循環を良くすることで体の冷えを改善する効果が期待できます。
では「磁気ネックレスがどうして冷え性に効果があるの」というと、人は磁力線が当たると副交感神経が優位に働きます。
そして筋肉がリラックスした状態になり血管が拡張するといわれています。
他にも微弱電流が発生し血行を促進する….という原理もあるのですが難しい話になるのでここでは割愛します。
簡単にまとめると私たちの体と精神状態はとても関係が深いことがわかりますね。
自律神経と血行の関係 | ||
精神状態 | ・ストレスや緊張
・疲れや不安 |
・リラックス状態
・元気な時 |
自律神経の状態 | 交感神経が優位 | 副交感神経が優位 |
血管の状態 | 収縮(血行不良) | 拡張(血行は良好) |
前述した磁気ネックレスが「装着部位の血行を改善する」効果を謳える理由がなんとなくわおわかりでしょうか。
実際、磁気ネックレスをつけていると(特に磁石の当たっている部分が)じんわりと温かくなるのが実感できると思います。
もちろん磁気ネックレス1つで冷え性が完全に治るかとまではいえませんが、多少の改善が期待できそうです。
ここまで読めば磁気ネックレスには「肩こりの改善」と「冷え性の改善」に効果があるのはわかっていただけたでしょうか。
「冷えは万病のもと」なんて言葉もあるように、じゃあ冷えが改善できるってことは…?といろいろ深読みしたくなるところですが、残念ながら今のところ認められているのはあくまで「コリと血行の改善」なのです。
少なくとも子供の肩こりでお悩みのみなさんにとっては満足の効果が得られるのではないでしょうか。
3.磁気ネックレスの選び方
磁気ネックレスの安全性や効果がわかったところで、たくさん種類がある中からどんなものを選べばいいのかって難しいですよね。
筆者はけっしてメーカーの回し者ではないので特定の商品を勧めるつもりはありませんが、選ぶときのポイントだけでもお伝えしておこうと思います。
医療機器として認可を受けているものを選ぶ
磁気ネックレスを選ぶ時、絶対にこだわってほしいのがちゃんと医療機器として国から認められたものかという点です。
磁気ネックレスが医療認可を受けるためには当然いくつもの厳しい審査があります。
メーカーからすれば申請から認可まで6ヶ月から1年以上かかるうえ、色やサイズをちょっと変えるだけで取り直しが必要だったりと、費用も時間もかかる煩わしさがあります。
そのため中には認可を通さず販売するメーカーも見受けられます。
しかし医療認可を取得していない磁気ネックレスは効果が怪しいだけでなく、健康に影響がないかという安全性にも疑問が残ります。
例えば日本では医療機器として認められる磁束密度は35mT~200mTと決められています。
つまり強ければいいわけではなく、長時間つけていても安全性が確認されている限度が決められているということです。
磁気ネックレスが医療認可を受けているかは簡単に見分けることができます。
商品の詳細欄に「医療機器認証番号〇〇〇〇」と認可番号が記載されていれば安心です。
大切な子供のためにも安全な磁気ネックレスを選んであげましょう。
サイズが適正なものを選ぶ
各メーカーとも1つのモデルごとに2~3つのサイズを用意していることが多いです。
ネックレスの長さには見た目の好みもあるかもしれませんが、1番の理由は体に合うものを選ばないと効果が半減してしまうからです。
こりのツボやつらい箇所に磁力線が当たってこそ効果があるので長すぎてサイズが合わないと人によってはただ重いだけと感じてしまうこともあるようです。
また長すぎると何かの拍子にひっかかり、事故につながる可能性もあります。
家族で共有するよりもできれば子供用に小さなタイプを選んであげることをおすすめします。
やはり子供につける磁気ネックレスだからこそ、デザインだけでなく効果と安全性にもしっかりこだわって選んでほしいと思います。
4.子供が磁気ネックレスつける時の注意点
最後に子供が磁気ネックレスをつける時の注意点をお伝えします。
最初のうちは長時間つけさせない
基本的には寝ている間もずっとつけていられる磁気ネックレスですが、人によっては体質的に合わない場合があるようです。
まれに頭痛や体のだるさを感じる人もいるので最初のうちは様子をみながら2~3時間で外すなどし、大丈夫そうなら少しずつ長くつけさせてみてはいかがでしょうか。
極端に暑いところではつけさせない
磁気ネックレスをつけたままの入浴は問題ありませんが、サウナなど高温になる場所では磁石や金属部分が熱くなり火傷につながる危険があります。
また磁石自体が熱に弱い特性もあるのでなるべく暑さを避けて使わせるように保護者のみなさんが気を付けてあげてください。
子供の体調の変化や磁気ネックレスをつけて出かける場所を普段から気にかけてあげれば基本的には日常で使っていく面で過度な心配は必要なさそうですね。
5.まとめ
今回は肩こりで悩んでいる子供に磁気ネックレスがおすすめなのかお伝えしてきました。
もう一度まとめると
・子供がつけても成長や健康に悪影響がない。
・磁気ネックレスには肩こりや冷え性の改善効果がある。
・磁気ネックレスを選ぶ時は医療認可があり、子供のサイズにあったものを基準に選ぶ。
・子供につける時は保護者が体調や使い方をしっかり管理してあげる。
相性さえよければ、磁気ネックレスほど低価格で簡単に肩こりを解消できるものはありません。
もちろん磁気ネックレスだけに頼るのではなく、運動や生活習慣の見直しでも肩こりは改善されますが、少しでも早く解決したいなら試してみる価値はありますよね。
この記事が子供の肩こりで悩むみなさんにとって少しでもお役に立てば嬉しいです。